体現帝国ABOUT

体現帝国とは?WHAT’S TAIGEN TEIKOKU?

2008年5月に演出家 渡部剛己が旗揚げした劇団。
特に演劇実験室◉天井桟敷を主宰した寺山修司より影響を受け「見たことのない世界の創造」をテーマに活動を続ける。寺山修司の他に鈴木忠志や土方巽からの影響を強く受けており、それらの演劇術を元に独自の演劇制作を行っている。時間をかけ恒常的に俳優の身体訓練を行うことで、舞台上の時空を歪ませた他にない世界を立ち上げることが特徴。年1回以上の本公演、それに伴う実験公演を行う。
地下鉄名城線[熱田神宮伝馬町駅]より徒歩10分の専用劇場「体現帝国館」を拠点に活動。

About TAIGENTEIKOKU

TAIGENTEIKOKU is Japanese performing arts company which has established by director Gouki Watabe(Winner of Toga Theatre Directors Competition Award 2016).
We continue our activities with the theme of “creating a world never seen before.”
Especially continue activities with influence from Shuji Terayama who directed performing arts company a laboratory of play TENJOSAJIKI(One of the top Japanese performing arts company).
In addition to Shuji Terayama, we have been strongly influenced by Tadashi Suzuki and Tatsumi Hijikata, and we create our own theatre based on their theatrical techniques.
Our unique feature is that we take the time to constantly train our actors to create a unique world that distorts space and time on stage.
We give the performance more than once a year and give experimental performances also.
Our base is the theatre “TAIGENTEIKOKU-KAN” in Aichi Prefecture, Japan.

体現帝国は見たことのない世界を立ち上げ、
作り手と観客の人生を変えていきます。

今、日本に住む私たちは満たされた安全な社会に産まれ生活しています。この満たされた特別に何もしなくても十分に生きていける社会の中、わざわざ舞台芸術をやる意味は「見たことのない世界の創造」だと考えます。

人は未知の世界に出会うことで、その後の生き方が変わります。今までに無かった世界を知ることは人生を豊かにします。私たちの演劇上演では、この見たことのない世界を観客に雷を落とすがごとく劇場で衝撃的に出会わせます。それは満たされた社会において不必要ともいえる舞台芸術が存在する価値であると考えます。作り手と観客を含めた劇の参加者全員の人生を豊かに変える為には、まだ見たことのない上質な劇世界が必要です。

そのような圧倒的な世界を立ち上げる為には、ユニット公演等のその時だけ集められた集団では実現しません。固定の専用劇場を持ち豊かな作品制作環境のもと継続した積み重ねを行える劇団が必要だと私たちは考えます。私たち体現帝国は専用劇場にて恒常的な俳優訓練を行い、観客を含めた定期的な実験公演を開催することで、上質な本公演を実現しています。

劇団員の紹介MEMBER

渡部 剛己

渡部 剛己Gouki Watabe

体現帝国主宰。超演出家。
1987年生まれ、愛知県出身。

集団の力に重点を置き、観客の想像力を鍵に舞台芸術でしか創造できない世界を制作する。未曾有の演劇を立ち上げていくことで、劇に関わる人の人生を変えていく。夢を売る詐欺師。

大学在学中の2008年に体現帝国を旗揚げする。同時期に愛知を代表する小劇場・七ツ寺共同スタジオにて企画運営スタッフに従事する。路上実験演劇と称し名古屋駅ナナチャン人形前の路上でパフォーマンスを続ける。2010年に三重県文化会館にて演劇企画事業を担当する。2012年から2016年までの期間、演劇実験室◉万有引力に所属する為に拠点を東京に移し この間の体現帝国での活動は休止する。万有引力では『奴婢訓』『身毒丸』『観客席』等の寺山作品のほか『SUNA』『リア王』などに出演する。特に『奴婢訓』においてはブラジル三都市公演へも参加。2016年に万有引力退団後、富山県利賀芸術公園リフトシアター内の人工池を舞台に三島由紀夫作『近代能楽集・班女』を上演し利賀演劇人コンクール優秀演出家賞を受賞する。2017年にはフランスにて1ヶ月間路上パフォーマンスをしながら放浪しアヴィニヨン演劇祭へ単身参加。イギリスへ移動しエディンバラ演劇祭へも参加を果たす。2018年にはかねてより交流のあった東雲舞踏のポーランド・フランスツアー公演に参加する。その後、童話『白雪姫』を題材にしたオリジナル作品で秋田・東京・愛知の三都市ツアーを開催し、2019年にあいちトリエンナーレにてパブロ・ピカソ作『しっぽをつかまれた欲望』を上演する。この公演を機会に拠点を愛知に戻す。2020年には名古屋市内にて観客と共に歩きながら上演する移動式演劇作品『Gulliver-不安の島-』を上演。2021年には演劇の劇場に音楽ライブ用スピーカーを持ち込み、合法薬物ノイズユニット「酢酸カーミン」の生演奏が絶えず爆音で流れる中 進行していく作品『劇場版Gulliver-不安の島-』を上演。2022年には七ツ寺共同スタジオ50周年記念公演『夢の肉弾三勇士』にて演出を担当し新聞等のメディアからも高い評価を得る。2023年には海外のダンサーを対象としたワークショップを開催しデンマーク×日本×エクアドルの三ヶ国合同作品制作を行う。同年、寺山修司没後40年記念認定事業にて寺山修司の代表作『奴婢訓』を大盛況のもと追加公演も含めた24日間という長い期間上演し県内外から大きな話題を呼ぶ。既存の演劇の枠組みを拡大する前衛作品を上演し続ける。2024年から新規に専用劇場「体現帝国館」を持ち運営を行う。

利賀演劇人コンクール2016優秀演出家賞 受賞
日本演出者協会 会員

赤木 萌絵

赤木 萌絵Moe Akagi

体現帝国所属。俳優。愛知県出身。
4歳よりクラシックバレエ、合唱を続ける。11歳よりコンテンポラリーダンスを夜久ゆかり氏に師事。高校卒業後、音楽デュオ「ザ・ツリーポット」を結成し音楽創作を続ける。2021年11月より体現帝国へ所属。上手すぎる歌唱で劇世界を一変させる体現帝国の歌姫。